担ぎ屋台

平群天神社祭礼の担ぎ屋台は、太くて長い担ぎ棒を取付けて神輿のように担いで移動します。
担ぎ棒は全部で4本あり、内側の2本をナカボウ(中棒)、外側の2本をトンボウ(外棒)と呼んでいます。
昭和50年ごろまでは屋台の前後とも担いでいたのですが、それ以降は人手不足のため、屋台後部に補助車輪を取り付けて、屋台の前側を担ぎ、後側は屋台を押しながら舵をとったり、スピードを抑えるという役割になりました。

 

全長 4.8m(屋台部分) 担ぎ棒の長さは、中棒で14.6mです。
全幅 3.4m  
全高 4.4m  
重量 1,500kg 運行時には、約2,000kgまで増えます。

現在の山田区屋台は、昭和54年(1979)に新調しました。

 

担ぎ屋台の種類

山田、平久里中・荒川・井川・平久里下・米澤・犬掛・吉沢と、8社それぞれの青年会または区より屋台が奉燈されますが、すべてが担ぎ屋台です。
そのなかでも平久里中と平久里下の屋台は、「宮造り屋台(下写真)」と言われる特殊な形状の屋台です。

宮造り屋台

 

屋台の担ぎ手は「桃」という“肩当て”を使います。果物の桃にその形が似ていることからこう呼ばれます。
通常「桃」は担いでいる時の肩への衝撃をやわらげるものですが、休憩中は座布団代わりにもなり大変便利です。